
2004年10月14日、 厚生労働省から
≪心の健康問題により休職した労働者の職場復帰支援の手続き≫として復職についての指針が示され、2009年にはさらなる手引の改定が行われています。
昨今では県内でも県職員、一部の市役所、または一部の企業でもこのような取り組みに力を入れ、受け入れる環境側の配慮も整い始めています。職場復帰プログラムは現在休職している方、あるいはこれから職場に復帰しようと思われている方を中心に行う、 全5回のプログラムです。
長期休職を余儀なくされていた方が職場に復帰する際には、このような職場復帰のためのプログラムを受けておくと再発リスクが低減されることが知られています。
当ルームでの職場復帰プログラムは、 職場復帰に向けて自分の状態についての理解を深め、いざといった場面での対処法についての学ぶことで、ご自分の適応力を伸ばすことを目的としています。
またプログラム中にある 「職場環境の調整」において、在職中の職場関係者 (上司、 または人事課職員、 保健管理など) に来談してもらい、患者さんのここでの取り組み、 また職場復帰に際する対応の留意点などをお話し、よりスムーズに職場へ復帰できるサポートをしています。
職場復帰後も患者さんによって、継続的なカウンセリングで様子を見ていく方や再発防止として数か月後に再発防止のプログラムを受けられる方もいます。
職場復帰プログラムは原則として週1回25分程度、 計5回で実施します。
カウンセリングとは異なり、 資料を用いた説明や各回のテーマに沿って面接は進められます。
≪全プログラム内容≫
第1回: 職場復帰プログラムの説明と心理教育
第2回: 安定した生活習慣やストレス対処法の紹介
第3回: 職場環境の調整
第4回:自分を守るための考え方
第5回:自己を主張することと援助を要請することの大切さ
※本プログラムは実際に職場に復帰することや職場での適応、また心の問題や病気が治ることを
保障するものではないことをご了承ください。
